アラン・リックマン

『銀河ヒッチハイクガイド』観ました 感想・ネタバレあり

投稿日:2018年4月27日 更新日:

映画『銀河ヒッチハイクガイド』を観ました。

原題:The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
製作年:2005年 製作国:アメリカ

あらすじ
ある日突如として上空に現れた、巨大宇宙船。ヴォゴン人建設船団と名乗る彼らの目的は、
地球を破壊すること。(宇宙バイパス建設のために…!)
一方的な通告の後、地球は一瞬にして破壊された。
運命のいたずらから、最後の地球人となったイギリス人・アーサーは、
実は異星人であることが発覚した親友・フォードと共に、
宇宙で生き抜くサバイバル術とクールな風刺に満ちた、銀河系最大のベストセラー
『銀河ヒッチハイクガイド』を頼りに、前途多難な旅へと飛び出すことに…!
伝説的SF小説を完全映画化した作品。
脚本は、原作者ダグラス・アダムス自身が執筆した幻の遺稿を採用。
監督はミュージックビデオやCMの分野で知られるガース・ジェニングスが務めた。

我らがアラン・リックマンは、根暗のロボット・マーヴィンの声を担当。
アランの出演作品だから、という気持ちだけで観たけど、なにこれ、むっちゃおもしろい!!!
私の中で、かなり好きな作品のひとつになりました。
どんな映画かって?
まぁ、まずはイルカの歌をお聴きください。
世界観がびしびし伝わると思います。(曲は57秒くらいから始まります)

この"So Long and Thanks for All the Fish"(さようなら、魚をありがとう)、大好き。
耳から離れない…!笑
地球で2番目に知能が高いのがイルカ。人間は3番目。
イルカは、人間たちに、地球の危機をずっと警告してくれていたのに、
人間は、ボールを突いたり輪をくぐったり回転をするイルカのボディランゲージを
なんて芸達者なんだ!と誤認。お魚を与えて褒めるばかり。
イルカたちは人類救済を諦めて、地球から脱出。
その際に、やたらゴージャスな混声合唱団風に、この曲を歌いながら去っていくのです。
この曲の中毒性はおそらく高く、日常でも、気づいたら小声で口ずさんでいる始末。おそろしや。

かなりぶっ飛んだ世界観に、開始早々もうニヤニヤ。

「銀河バイパス建設のため、今から地球を取り壊します」
「この通知はケンタウルス座α星に50年も掲示してありました」
なんて、かなりお役所的なノリで、ヴォゴン人に通告され、開始数分で地球は粉々に。

始まって早々、地球消えるの?!
って突っ込みや、
お役所仕事を忠実に模写したかのようなヴォゴン人たちに、
皮肉のようなジョークも感じながら、
もう気づけば作品の世界の虜に。

登場人物も、かなり個性的。
薄っ軽っなイケメン大統領・ゼイフォードやら、キュートで破天荒で適応能力高すぎのヒロイン・トリシアやら、
親友・フォードは、実は異星人でタオルに絶対的な信頼を寄せているし…。
アランが声を担当したロボット・マーヴィンは、
超優秀な頭脳を持ちつつも、根暗でいつも絶望している、という設定。
マーヴィンは試作品(=プロトタイプ)であるため、人間の本質(=プロトタイプ)である根暗な性格なんだって。
おやおやこの辺りにも皮肉が満ち溢れていますね。笑

マーヴィン。
ぽてぽてした体型で、
いつも肩を落として歩いていて、
そしてアランの声で絶望を語るという…!
か…かわいい…!!!
ウチにも欲しい!
ちなみに中の人は、ハリー・ポッターシリーズのフリットウィック先生でお馴染み、ワーウィック・デイヴィスだそう。
なんと魔法界の香りのするキャスティング♪

あぁ、絶対アランはマーヴィンを演じながら
しかめっつらしてただろうなぁ。
なんて妄想もふくらみます。

あんなかわいいフォルムのくせに、アランのヴェルベットボイスを当てちゃうなんて、
ミスマッチさがたまらなく愛しいぞ。
まじナイスキャスティング!!!!
どうやらマーヴィンの声が渋めなのは、ラジオドラマ時代からの流れのようですね。

ドタバタ展開で、シュールなんやブラックなんや皮肉なんや、とにかく笑わせてくれる作品ですが、
ただ笑えるだけじゃない。
ふと気づくと、哲学的な問いを投げかけられていたり、油断ならない作品です。

最後は、おおっ?!とびっくりする展開。
そして美しさすら感じる終焉。

いいねー!
何回も繰り返して観たくなる、元気と笑いをチャージできる作品でした。

ちなみに。
登場人物たちが追い求める究極の疑問の答えを、Google先生にも聞いてみました。

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答えは?
42
しれーっと計算されてるし!笑
ぷぷぷ。Google先生にもネタにされてるなんて。
ちなみにSiriさんに、生きるってなぁに?と聞いてもおんなじ答えが返ってくる場合もあるそうですよ。

きっとこれから何回も繰り返し観るであろう、
私のツボ、どストライクな作品♪

-アラン・リックマン

Copyright© 映画好きのひとりごと , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.