アラン・リックマン

『プロフェッサー』観ました! 感想・ネタバレあり

投稿日:2017年10月8日 更新日:

映画『プロフェッサー』を観ました。

原題:Nobel Son
製作年:2007年 製作国:アメリカ

あらすじ
大学教授・イーライは、優秀な功績を持ちつつも、傲慢で、人徳がなく、加えて妻子に隠れ浮気を繰り返す、女好き。ノーベル化学賞を受賞したイーライは、授賞式に出席するため犯罪精神科医の妻・サラと、人類学博士号取得を目指す息子・バークレーの家族3人でストックホルムへ出向こうとしていた。ところが、何者かにひとり息子を誘拐され…。

この作品は、映画「ボトル・ドリーム」のランドール・ミラー&ジョディ・セイヴィン夫妻が監督・脚本を手がけました。

脱線しますが…ランドール・ミラー監督は、映画撮影中にスタッフが事故死した事件で服役していますね。
アランとは、何回もタッグを組んで映画を作ってきた監督。
生前のアランは、この事故を聞いてどう思ったのかな。
良い映画を作りたい、との思いは、きっとみんなに共通する気持ちなんだろうけど、
一番たいせつにしなくてはいけないものは、どんな過酷な状況においても変わらないはず。
映画撮影現場においての安全性の確保が確実になされるよう、イチ映画好きとしても願います。

さてさて。ここからは、ネタバレと毒舌を含みます。
読み進めるにあたり、ご注意を。

この映画は、日本では劇場未公開だったものの、
日本語字幕をつけて、DVDが販売されたという、アランファンからしたらありがたい作品!

「すべてのシーンに裏がある!」的なキャッチコピーがつけられていますが、
そのキャッチコピーに期待してはいけません。

サスペンスではありますが、
伏線は、見事に回収されません!

観てて、
えっ?
えっ?…えっ?
ってクエスチョンマークが飛び回る作品。

スピード感は、やたらあるけど、
そのスピードに紛れて、いろんなもの落っことしてないかい?

すべてのシーンに裏があるように見せかけているためか、
回収されないエピソードに、終始、置いてきぼりをくらわされる感じ。

・親指の鑑定結果が、違う!
・車の組み立て必要なの?(ショッピングモールでも、自宅でも)
・コインロッカーの鍵飲むの必要?
などなど、突っ込みどころ満載。
私の理解力が至らなかったのか、
もはや、製作陣は話を合わせるつもりはなかったのか。

息子・バークリー、妻・サラ、刑事・マックス、誘拐犯・サディアスなど、
さまざまな人物が登場しますが、
アラン演じるイーライ教授以外の登場人物が、みんな最低すぎるっ!
そして、キャラクターとしての芯がないというか、キャラクター設定がブレまくっているというか…。
最低なら、終始、最低キャラでいいのに。
それなら感情移入できるのに。

特に、息子・バークリーは、性格がむっちゃ曲がってます。
「僕の全ての行動は、多くの失望が原因だ。卑劣な親父を持ったことが根底にある」
なんて偉そうに言ってたけど、思いっきり人のせいじゃん!

その点、イーライ教授は、終始一貫して、ダメなヤツです!笑
ここ、安心して観れるポイント!

アラン演じるイーライ教授は、
口を開けば嫌味ばかり、傲慢で、ふてぶてしくて、
その上女子学生や職場の女性たちと浮気をしまくる、
ほんとにダメなヤツ!

でも、そのクズっぷりと、若干くたびれたおやじっぷりが、たまらない…♡
そんなキャラを演じながらも、
隠しきれないセクシーさと、そしてキュートさを振り撒き、
クズなはずのイーライ教授に、愛らしさすら感じさせるのは、さすが、アラン!

その他の登場人物は、みんな嘘つきだけど、
イーライ教授は嘘はつきません。ここ大事!

そして、イーライ教授は、確かに、人格的な父親ではないかもしれないけど、
息子・バークリーに対することばとか、厳しいことを言いつつも、ごもっともなことを言っているのも、大事なポイント。

ストーリー的には、破たんしてるけど(失礼)
この映画は、とことんアランを楽しむのにはもってこい!かも!!!

ぶりっこ歩きでキュートさを魅せてからの、キメ顔振り返り!シーンとか、

チョコレートを無心でほおばる姿とか、

お口の周りに歯磨き粉はみだしまくりがかわいすぎる、歯磨きシーンとか、

嫌味を思いっきり楽しそうに言う姿とか、

もう、どのアランを切り取っても、心臓が飛び出るくらい、かっこよくてキュート♡
平常心では観られません!笑

私的オススメは、

「You are the only one I've ever loved.(私が愛したのは君だけだ)」
のセリフ。
サラ、その言葉いらないなら、私がもらうよ!
ここは、是非、自分が言われた気持ちになって、何回もリピートして観ましょう!

そして、

いちごの浮き輪チェアーに、拘束されて、トランクス1枚で足広げて座ってるアラン。
思わず、
い…いいんですかっ!(ゴクっ)
と前のめりになること間違いなし!
わがままボディーを惜しげもなく披露してくれてるアラン。たまらない!!!

ストーリーに付き合うのは疲れるけど(失礼)、
アラン観たさに、何回でもリピートして観たくなっちゃう映画です。

-アラン・リックマン

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