アラン・リックマン

『大統領の執事の涙』観ました 感想・ネタバレあり

投稿日:2018年5月23日 更新日:

映画『大統領の執事の涙』を観ました。

原題:Lee Daniels' The Butler
製作年:2013年 製作国:アメリカ

あらすじ
綿花畑の奴隷の息子として生まれた黒人のセシル・ゲインズ。
自分の力で生きるため、綿花畑を出て、ホテルのボーイとなって真面目に働くセシル。
その勤勉ぶりを評価され、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。
キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など、歴史が大きく揺れ動く場面を目の当たりにしながら、
約30年間、7人の大統領に仕えた、セシルと彼の家族の人生の物語。

『大統領の執事の涙』は、1986年までの34年間、ホワイトハウスで執事として8人の大統領に仕えた、
黒人のユージン・アレン氏の生涯を基にして製作された作品です。

我らがアランは、なんと第40代アメリカ大統領、ロナルド・レーガンを演じています。
アランがアメリカ大統領って…!!!

なかなか似せてきてますねー。
アメリカ大統領というだけあって、アメリカンなイングリッシュをスピークされている模様。
私にはイマイチわからないんですが…。
いつもの、厳格そうな話法じゃなくて、やや流れるような発音が、そうなのかな。
いや、そうはいっても厳格ですけどね。

レーガン夫人であるナンシーを演じられたジェーン・フォンダさんからは、何回も
ロニー、とニックネームで呼ばれています。

どうしても、某ロニー坊やが頭に浮かばざるを得ない…!
ぷぷぷ。

大統領なんて偉い役をやっても、アランのかわいらしさは健在ですよ。

スプーンを握りしめてご機嫌♪
なんでこう、いちいちキュートなんでしょうか。

かと思いきや、
難しい局面で、重要な決定を告げるレーガン大統領や、

主人公セシルが職を去る時の労わりの表情など、

あぁ、もうさすがアラン。
セクシーです。たまらん。
アランの魅力の何割かは、この眉間のシワにあるかもしれない。

で、まぁ。アランの登場はあっという間なのです。
待てども待てどもアランは出てこず。
やっと出てきたー!と思いきや、
え、嘘。もう終わり?!の短さ。
いえ、仕方ないのです。これはセシルの生涯を描いた作品なのですから。
歴代の大統領との絡みは、割かしあっさりめ。
でもその僅かな出演シーンの中で、レーガン大統領がたちまち良い人に見えてくるから、アランの演技ってば素敵。

作品自体は、
アメリカにおける人種差別の歴史や、それに立ち向かい翻弄された黒人たちの姿を描いています。
学生時代、世界史を頑張って勉強できなかった私にとって(世界史だけに留まらず…)、
大人になって映画を観始めてから、たびたびこの歴史を扱った作品を観ては、
ぞくり、と震え、いたたまれなくなったり、胸が痛くなったり、
そして平和ボケした毎日を暮らす自分を省みる機会となっております。

とはいえ、ひとつひとつの歴史の出来事が、あまり深く掘り下げられているわけではなく、
表面を滑るように物語が進んでいくので、私の薄ーい知識でもなんとかついていくことができました。
逆に言えば、さっぱりと紡ぎすぎなんじゃなかろうか。
ホワイトハウスで働くうえで、政治への興味は不要だ、というようなことをセシルも言われていましたし、
目の前で世界が動いていくのを、眺めつづけた立場、としてはこれくらいの関わり方なんでしょうが…。

歴史を深く語るというよりは、
セシルとセシルの家族の物語ですね。
お互い、とても愛しているのに、
時代の波にのまれ、ただ家族で平和に暮らすという当たり前のこともできなかった彼らが、
歴史を乗り越え、また再びあたたかく寄り添いあう。
あぁ、歴史の中で、こうやって葛藤して闘ってきた人々がいたから、
今の世の中があるんだね。
その幸せをありがたく享受しつつ、私たちも、後世に残せるような崇高なことができているのかと問うてみたり…。

個人的には、セシルの妻・グロリアの生涯の終え方がうらやましいな。

アランの出番はわずかですが、
その短い出番すべてがセクシーかつキュートなアランたっぷり!
その他にも、まさかのあの歌手が出演していたり、
やたら豪華で、かつ遊び心満載な演技を見せてくれる歴代大統領たちなど、
見どころが随所にちりばめられていて、見ごたえのある作品でした。

『大統領の執事の涙』をプライムビデオで視聴♪

-アラン・リックマン

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